冬の犬猫の水分不足に気づくには?飲む量を保つ工夫
冬は、体を動かす量が減ったり、水が冷たくなったりして、犬や猫が水を飲む量が減りやすい季節です。まずは器の水の減り方とおしっこの様子を、ふだんから見ておきましょう。そのうえで、水の置き場所を増やす、器を見直す、ウェットフードを取り入れるといった工夫で、自然に飲みやすくしてあげます。おしっこの回数や色がいつもと違うときは、かかりつけの獣医師に相談してください。
- 冬は運動量が減り、水が冷たくなることで、飲む量が減りやすい
- 器の水の減り方とおしっこの様子が、気づくための手がかり
- 置き場所・器・ウェットフードの工夫で、自然に飲みやすくする
なぜ冬は水を飲む量が減りやすいの?
寒くなると、散歩の時間が短くなったり、家の中でじっとしている時間が長くなったりします。体を動かす量が減ると、のどが渇く場面も少なくなり、水を飲む回数が減る子がいます。
置いてある水が冷たくなることも理由のひとつです。冷たい水を好まない子は、器の前まで来ても、少しなめただけで離れてしまうことがあります。また、暖房を使う部屋は空気が乾きやすく、気づかないうちに体の水分が失われやすいともいわれています。
特に猫は、もともとあまり水を飲まない動物だといわれています。冬はさらに飲む量が減りやすいので、犬以上に気にかけてあげたいところです。
水分が足りているか、どこを見ればいい?
水分不足に気づくためのいちばんの手がかりは、ふだんの様子を知っておくことです。毎朝同じ量の水を器に入れ、夕方や翌朝にどれくらい減っているかを見るだけでも、その子の飲む量の目安がつかめます。
おしっこの様子もよい手がかりになります。トイレシートのぬれ方や猫砂の固まりの大きさ、回数、色をなんとなく覚えておくと、いつもとの違いに気づきやすくなります。
飲む量や回数は、体の大きさや年齢、食事の内容によって一頭ずつ違います。ほかの子と比べるより、その子のいつもと比べることを大切にしてください。
- 器の水の減り方(毎日同じ量を入れて比べる)
- おしっこの回数・量・色
- うんちのかたさ
- 元気や食欲、寝ている時間
水の置き場所はどう工夫する?
水の器は、一か所だけでなく、家の中のいくつかの場所に置くのがおすすめです。寝床の近く、よく過ごす部屋、廊下の途中など、動いた先に水があると、ついでに飲む機会が増えます。
置く場所は、トイレやごはんの器から少し離すと飲みやすい子もいます。猫は、落ち着いて飲める静かな場所や、少し高さのある場所を好むことがあります。その子がよく水を飲んでいる場所を観察して、似た場所に増やしてみてください。
冬は、窓ぎわや玄関の近くなど、冷えやすい場所の水はとても冷たくなります。暖房の効いた部屋に置く、冷たくなっていたら入れ替えるなど、冷たすぎない水を用意してあげましょう。
- 寝床やよく過ごす部屋の近くに置く
- トイレやごはんの器から少し離す
- 冷えやすい窓ぎわや玄関の近くは避ける
器や水の出し方で飲みやすくなる?
器の形や素材で、飲む量が変わる子もいます。ひげが器のふちに当たるのを嫌がる猫には、浅くて口の広い器が向いているといわれています。陶器、ステンレス、ガラスなど、いくつか試して、その子が好むものを探してみてください。
水はこまめに入れ替え、器も毎日洗って、いつも新鮮な状態にしておきます。ほこりや毛が浮いた水は、飲まなくなる子もいます。
流れている水に興味を示す猫もいます。蛇口から出る水を飲みたがる子なら、器の水を手で軽く揺らして見せるだけでも、近づいてくることがあります。
ウェットフードやスープで水分をとれる?
食事から水分をとるのも、ひとつの方法です。ウェットフードはドライフードより水分を多く含んでいるので、ふだんのごはんの一部を置きかえたり、トッピングにしたりすると、自然に水分をとることができます。
ドライフードをぬるま湯でふやかしたり、犬猫用のスープを加えたりする方法もあります。ただし、ふやかしたごはんや開けたウェットフードは傷みやすいので、食べ残しは早めに片づけてください。人の食事用に味つけしたスープは使わないようにしましょう。
食事の内容を変えるときは、少しずつ混ぜながら切りかえると、おなかへの負担が少ないといわれています。持病がある子や、獣医師から食事の指導を受けている子は、変える前にかかりつけの獣医師に相談してください。
こんな様子があれば獣医師に相談を
工夫をしても水をほとんど飲まない、おしっこの回数や量が減った、色が濃くなったといった変化は、体調のサインかもしれません。反対に、急にたくさん水を飲むようになった、おしっこの量が増えたという変化も、相談したほうがよいサインです。
トイレに何度も行くのにおしっこが出ていない、ぐったりしている、食欲がないといったときは、様子を見ずに、すぐに動物病院に連絡してください。特に猫のおしっこのトラブルは、急いで受診したほうがよい場合もあるといわれています。
日ごろから水の減り方やトイレの様子をメモしておくと、相談するときに、いつからどう変わったのかを伝えやすくなります。
- 水をほとんど飲まない、またはたくさん飲むようになった
- おしっこの回数・量・色がいつもと違う
- トイレに何度も行くのに出ていない
- 元気や食欲がない
お出かけの日も、水分補給を忘れずに
体があたたまったあとは、のどが渇きやすくなります。ハクの森の酵素風呂でも、最後はタオルドライでおが屑を落としたあと、水分補給をして終わります。
併設の古民家カフェには、犬も猫も一緒に入れます。外部の飲食物の持ち込みはご遠慮いただいていますが、ペット用の飲み水はお持ちいただけます。飲み慣れた器もあわせて持っていくと、外出先でも安心です。
よくあるご質問
冬は水をぬるくしたほうがいいですか?
冷たい水を好まない子には、冷えすぎていない水を用意すると飲みやすくなることがあります。熱いお湯は避け、触ってみて冷たすぎない程度にしてください。好みは一頭ずつ違うので、様子を見ながら調整しましょう。
猫が水をあまり飲まないのは、冬だけの問題ですか?
猫はもともと水をあまり飲まない動物だといわれており、季節を問わず気にかけたいところです。冬はさらに減りやすいので、器や置き場所の工夫を続けてください。飲む量やおしっこの様子が変わったときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。
体調や持病について気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。


